昨年8月の記録的大雨で鉄工所から流出した油混じりの水に漬かった佐賀県大町町福母で19日、今シーズンの田植えが本格的に始まった。被害に遭った農家は営農再開に喜び、今秋の収穫に期待を込めた。
油被害が大きかった下潟地区の田んぼでは、田植え機に乗った農家が久しぶりの作業に汗を流した。灰塚晃幸さん（65）は油が付着して使えなくなった農機具一式を買い替えた。真新しい田植え機の操作に少し戸惑いながらも、ヒノヒカリの苗を植えていった。
灰塚さんは「待ち望んだ田植え。取れてみないと分からんが、品質は大丈夫だと思う。うまか米ば作りたい」。10月には2年ぶりの収穫を迎える。
県と大町町は同町福母の農地153カ所を調査し、昨年10月に基準を超える濃度の油が検出された3カ所で土壌の入れ替えを完了。残り150カ所では今年4月の調査で油成分は検出されなかった。（河野潤一郎）
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June 19, 2020 at 04:31PM
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「うまか米ば作る」油被害乗り越え田植え 佐賀・大町 - 西日本新聞
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