【北京=三塚聖平】日産自動車が11日発表した中国市場における9月の新車販売台数は、前年同月比5・1%増の14万1595台だった。乗用車と小型商用車の販売好調が牽引し、2カ月ぶりにプラスに転じた。日系メーカーの9月の新車販売ではトヨタ自動車とマツダも前年実績を上回っており、回復傾向にある中国市場の需要を日系メーカーが順調に取り込んでいる。
8月は2・4%減で5カ月ぶりのマイナスだったが、9月はセダン型の「シルフィ」や、スポーツ用多目的車(SUV)の販売が伸びた。シルフィは、9月の月間販売台数の記録を更新したという。中国政府主導で進む経済活動再開を受けて好調が続く小型商用車は12・8%増だった。
一方、1~9月の累計販売台数は前年同期比9・7%減の98万5474台だった。減少幅が1桁台にまで縮小してきている。
9月の新車販売の実績を既に公表しているトヨタは前年同月比25・3%増、マツダは1・5%増だった。ホンダも近く9月実績を発表する予定だ。
中国の自動車市場は、新型コロナウイルスの流行を受けて今年2月を中心に大幅な販売悪化に見舞われたが、経済活動再開による市場回復や、中央・地方政府の販売刺激策により4月以降は回復傾向が出ている。
9月下旬から10月上旬には、世界有数の自動車展示会である「北京国際モーターショー」が当初の予定から約5カ月遅れで開催された。先行きに関しては慎重な見方もあるが、欧米など海外市場の低迷が続く中で各国の自動車メーカーが中国市場の強化を進めている。
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