生ごみをもとにした堆肥や、廃食用油をボイラーの燃料に使って生産されたパプリカを手にする北村栄社長=加賀市尾中町で |
廃食用油でパプリカすくすく
「なっぱ会」が生産
堆肥も生ごみ活用
加賀市は四月から、てんぷら油など使用済みの食用油(廃食用油)の回収を市内全域に広げる。回収した油はハウスボイラーの燃料として再利用され、野菜の生産に活用される。市は家庭ごみを減らし、リサイクルを促進する取り組みとして、市民に協力を呼び掛けている。(小室亜希子)
市内での廃食用油の回収は、市女性協議会が一九八二(昭和五十七)年に始め、二〇一四年から市が引き継いでいる。年三回、各地区会館で回収していたが、昨年四月から、二週間に一回の資源ごみ収集日に各ステーションで回収する方式に変更した。市内二百八十一町会のうち、約半数の百四十三町会で、回収に取り組んでいる。
これを四月から原則、全ての町会に広げる。天かすなど不純物を取り除いて透明なペットボトルにいれ、キャップをしっかり閉めてから回収コンテナに出す。これまで通り、イオン加賀の里店、JAグリーン加賀元気村、バロー大聖寺店でも回収する。
市内の家庭から出る廃食用油の回収量は、一四年度の五千リットルから一八年度は六千五百リットルに増えた。市の担当者は「身近な資源ごみステーションに出せるようになることで、さらにリサイクルへの意識が高まってほしい」と期待している。
加賀市尾中町にある農業生産法人「なっぱ会」の加賀農場。ビニールハウスの中では、赤や黄、オレンジ色のパプリカがたわわに実っている。
なっぱ会は回収された廃食用油をハウスボイラーの燃料に活用して野菜を生産している。パプリカは夏野菜だが、市場関係者から「冬場も地物がほしい」と要望され、昨年9月、苗を植えた。ずっしりと重く色つやのいい実が順調になり、11月初めから出荷を始めた。JA直売所やスーパーで販売するほか、山代小学校の給食用にも納入している。
ちなみに堆肥は、市内の家庭から回収された野菜くずなどの生ごみがもとだ。市や回収業者と協力して2007年から食品リサイクルに取り組む、なっぱ会の北村栄社長は「台所でかかる分別のひと手間を、野菜という見える形にして家庭に届けたい」と話す。
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February 28, 2020 at 03:10AM
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食用油回収 加賀市全域で 4月から ハウスの燃料に再利用 - 中日新聞
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