インド洋の島国モーリシャス沖で商船三井が手配した大型貨物船が座礁し燃料の重油が大量に流出した事故で、マングローブ林に漂着した油の回収が課題となっている。現地で活動している日本の国際緊急援助隊・専門家チームが18日、明らかにした。機械で油を吸い上げるのは難しく、直接拭うなど地道な手作業が中心になりそうだ。
専門家チームは外務省や海上保安庁の職員などで構成し、現地での調査や油回収の助言などをしている。
専門家チームによると、島の海岸線で幅広く油の漂着が確認できた。ビーチ部分では回収が進んでいるが、マングローブ林と湿地帯での回収が難航している。
特に対応が難しいのがマングローブ林だ。既に水面から10センチメートル程度の高さまで油が付いているが、大小の根が複雑に絡み合い「ポンプなどの機械を使った回収が難しい」という。
通常、流出した油を取り除くには機械で回収するほか、薬剤で分解したり燃やしたりする方法がある。ただ、今回はいずれも環境への影響が懸念され、現時点で採用されていない。高圧洗浄機で洗い流す方法も検討しているが、油の吸着シートなどを使って直接拭う作業が中心になりそうだ。
座礁した長鋪汽船(岡山県笠岡市)が所有するばら積み船「WAKASHIO」の撤去も進んでいる。15日に船体が2つに割れ、貨物スペースが中心の船首部分は沖合にえい航している。専門家チームによると、モーリシャス政府は海底に船首部分を投棄するようサルベージ会社に指示したという。具体的な場所は決まっていない。
空の燃料タンクなどが入った船尾部分は着底した状態で安定している。現時点で波などの影響でさらに損壊する可能性は低いという。
島に漂着した以外で流出した油はほぼ回収が済んでいる。漂着した油を回収するための資機材は商船三井や、モーリシャスが支援を要請しているインド政府が提供を申し出ているという。
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August 18, 2020 at 12:31PM
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モーリシャス座礁、マングローブ林の油回収が難航 - 日本経済新聞
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